まとめて読書感想文 202305

まとめて読書感想文はあんまりうまく行かないのではないかの仮説は持ちつつ、残念ながらインプット優位でアウトプットが間に合わないのでもう1回。

何を読んだか

読んだやつ2023|はにまさんの本のライブラリ|バリューブックス
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前回の読書感想文からかれこれ半年ほど経っているので色々読んでましたね。。
とはいえ絶対量からして足りない気もしますが、、坂の上の雲が8冊分占めてるのでこれはこれで。。

そしてこれ一括で書くのはしんどいなと思ったので印象が強かった本についてだけかいつまんで書きたいと思います。

ペンギンが教えてくれた物理の話 著:渡辺祐基

物理の話はあんまり教えてくれなかったんだけど、マグロの遊泳速度が魚類ではやっぱり早いんだけど、80km/hは出ないよ。とか、一番遅い魚の生態を研究した話とかめちゃ面白くて、何より何よりバイオロギングに彼らが投入しているタフネスと知恵、技術に感動。

かいつまんで例示すると

  • 南極でひたすらペンギンにロギング機器をつける、見る、回収するタフネス
  • バイカルアザラシの潜航深度を図るための機器を現場で作る
  • 鳥の飛行経路をロギングするための方法が定期的に明るさを記録すること

とか、よくわからないと思うけどこれは読めばわかります。笑

特に鳥の飛行経路を長期間に渡って記録するため、鳥の飛行を妨げないために機器を最小限にする努力として、機能を最低限にする為行き着いたのが、「定期的に明るさを記録する」だったことなどは感動に値します。

明るさの記録だけでおおよそ、多分10km四方くらいの精度ではないかなと思いますが、おおよその位置が割り出せるというのは、考えてみればめちゃくちゃ確かに、ですが現代の気象観測精度だったり、衛星通信含めたデータの取扱のしやすさ、諸々から割り出せる特定地点の明るさなどの情報を使いこなせば確かに、、、できるの、、、かも?

みたいになりましたし、よくよくそれらを使いこなせる知識であったり、資金、信用などがひと揃え揃わないとできない研究だよなあと感心しました。

生きたバイカルアザラシを譲ってもらうのにそこそこ苦労してたり、アザラシにつけた機器が回収できなくてめちゃくちゃ落胆してたりとか(結局回収できたしそれも面白い)とにかくずっと面白かったです。

最後に、ルリビタキがかわいい。

坂の上の雲 著:司馬遼太郎

コテンラジオをずっと聞いています。
んで、そういえば近代史まともに履修してないし今回は小説の体裁で摂取しようかなということで読みました。

勝手な思い込みで日露戦争の一連の話なんだろうな-と思って読み始めたので、序盤の秋山兄弟と正岡子規のくだりを半分くらい読み進めたときに、嗚呼、この作品は維新後の日露戦争までの間の群像物語なんだな、とようやく理解したものです。

大河かなにかのドラマにもなっていたようなので知っとるわという方は多いかもしれませんが、随分前から動画というものがそれほど好きではないので全然知りませんでした。

しかし、まあ、この時代の群像はやはり強烈ですよな。と思いました。

正岡子規の俳諧改革しかり、秋山兄弟の軍事的研究、活躍然り、乃木希典の描き方もおもしろく、児玉源太郎、途中で戦死してしまうけど、ロシアの社交界で活躍できた広瀬武夫など、、ずっと面白かったです。

ただ、文庫8冊ながかった〜。。(心の声

んで何より、、、戦争自体には基本的に絶対的に反対ですが、日露戦争の惨烈さを想像し、色々と思うところがありました。
気温0℃程度で寒い寒いといっている我々ですが、ハルピンからさきのマイナス20〜30℃に至る地域で長期間に渡る野営、野戦を繰り返し、数的不利、物量物質的不利を跳ね返し最終的に取るものはなかったものの、戦勝を勝ち取った群像たちにはやはり感動を覚えずにいられませんでした。

誰もやりたくはなかった戦争が起こってしまったのは誰かが責任があってとかではなく、そのような流れに誰しも巻き込まれていってしまったということでしか無いし、その状況の中で大変な苦境に立ち向かってひるまない姿というのはやはりくるものがあります。

まあ、でもとにかく長かった。。幕末なども司馬遼太郎先生の作で基礎的なところを摂取しようかなともおもいましたが。。躊躇笑

一九八四年 著:ジョージ・オーウェル

だいぶ息切れしてきました。
ジョージ・オーウェル、一九八四年です。

先進技術マンセータイプなのにSFはあまり触れてきていませんでしたので、SFの金字塔という噂のこちらを読みました。

1950年に書かれたものなのえ、1984年はまだそんな感じじゃなかったなーとは思いますが、逆に言うと2023年現在なら、それは技術的にはできるけど政治とか法制度的にできてないなという世界観でした。

あ、もちろんめちゃくちゃざっくりいうと大戦後、東側陣営が優勢の状態である世界設定という理解が可能な世界観だったので、そもそも技術がどんなに進んでも西側優勢の現代においてはこうはならないなとはなります。
※イングランドが舞台の気がするんですが、所属陣営は「オセアニア」となっておりこの世界の地図が見たい。。となりました。

と、ここまで書いてから今更ですが、ネタバレにならぬ程度のあらすじ。
自宅含めてすべて行動監視されている世界で、いろいろな場所に監視のためと、プロパガンダのためを兼ねた、多分現代で言う広告用の大型ディスプレイが設置されており、人々の行動は監視されています。

また、人々の行動/言動の記録/分析から思想の監視が行われており、更生プログラムがあります。

その中で主人公は「人間らしさ」を謳歌しようとしますが、結局体制にはさからえず云々

という内容でした。

中でも面白い話だったのが、ニュースピークという単純化された言語の開発が進行しているもので、めちゃくちゃ端折って言うと「自由」という言葉があるから人が自由を求めるので自由は廃止、時間の自由とか思想の自由とかいう言葉はなしにして、時間がある、思想はない、みたいにしちゃうみたいなところで、なるほどなーと思いました。

個人的にはその方法ではやはり思想の統制は無理では、と思いましたが。ピジン・クレオール問題やドリフトがあるので、言語は勝手に変遷してしまうだろうし。。。

まあ、とにかくお話としてはそれなりに楽しく読めて、基礎教養が1増えた気がします。

今日はこのへんで

アウトプット不全ですー。随分前にアウトプット不全という記事を書いた記憶は確かにあるのですが、このブログの一連ではないのかも。以前書いててやめたやつに書いたのかもです。見つからない。

読書感想文をこの程度書くだけでも非常に苦労しました。が、ちょっとずつやっていきたい。

まだまだ本は読んでいくので機会もつねにあるしがんばろ。

ではまた〜。

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