みんな誤解しているお酒の話。

二十歳の頃、新宿界隈でバーテンのバイトをしておりました。
バイトとしてはありえないくらいお酒の勉強に励みましたし、夜な夜な自宅でステアやシェイクの練習をひたすらやったり、バーテン仲間と知識や腕を競い合ったりしたものです。

そんな僕は少々特殊なのかもしれませんが、お酒の知識のよくある間違いがものすごく気になるんだけど、それをいちいち指摘したところで興がそがれるだけなので黙っている、そんな僕のしょうもないストレスとともに、無駄なお酒の知識をはきだしておきます。

醸造酒と蒸留酒

皆さんお酒を楽しむための超スーパーウルトラ基礎知識であるここがまずダメです。
ダメダメです。
自分が飲んでいるものがどちらに属するかについて知って飲むと、飲み方とかに気を使えたりするし、より楽しかったりするはず。
※場に流されて量的に飲みすぎたときはどのみちダメになります。

醸造酒と蒸留酒の違いを少々。まずはWikiから。

https://ja.wikipedia.org/wiki/醸造酒

醸造酒(じょうぞうしゅ)とは、原料を酵母によりアルコール発酵させて作られた蒸留などの作業を経ずに、基本的にアルコール発酵させたままの状態で飲まれるものをいう。酒の製造方法で、醸造酒・蒸留酒・混成酒に分類したときのひとつ。

Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/蒸留酒

蒸留酒(じょうりゅうしゅ)とは、醸造酒蒸留して作ったである。スピリッツ(spirits)とも呼ばれる。酒を製造方法で、醸造酒・蒸留酒・混成酒に分類したときのひとつ。

Wikipedia

です。

そもそも、蒸留酒は醸造酒を蒸留して作るのが基本なんですね。
他に樽などの香り、成分を移したり、蒸留酒同士を混ぜ合わせたりなどもしますし、蒸留の過程でアルコールと揮発性の近い成分については一緒に来るんだとおもいます。(思います。

なので、どっちが上という話でもないのですが、蒸留酒のほうがまた何手間かかかっているものなんですよね。
その代わり、醸造のような菌や自然環境に左右されがちな方法と違い、結構均質なものを作ることができたりします。

代表的な醸造酒

  • 日本酒
  • ワイン
  • マッコリ
  • ビール

とかですかな。何故かビールが先に出てこなかった。。

これらのお酒の特徴として、

  • アルコール度数は最大で15%
  • 素材そのものの味が強く残っている
  • 発泡したりする

とかでしょうか。

んで、これは人による部分も大きいと思うので断言しませんが、こっちのほうが正直酔いやすいです。
原理としては雑味=雑多な成分が多いから、とか、糖質が多いから、とか諸説ありますが、実感としてこちらのほうが同等のアルコール量なら断然酔いやすいと思います。はにま氏の場合。

あとは、一口あたりアルコール量が蒸留酒に比べ1/3程度のため飲みやすく、うっかり量を飲みすぎてしまう。という説もアリ。

代表的な蒸留酒

  • ウィスキー
  • ブランデー
  • ジン
  • ラム
  • ウオッカ

この辺りでしょう。
東南アジア地域で作られるものはアラックと呼んだりとかざっくりまとめられているものや、中国の白酒なども蒸留酒ですね。

こちらの特徴は

  • アルコール度数の上限は99%!
  • 通常のものはだいたい40〜50%の間
    糖質はほとんど含まれていない
  • 素材の味はほとんどなく、香りが残っている程度

でしょうか。

素材の味は殆どない、と書きましたが、それなのに結構香りや舌触りなどで、ラムならサトウキビが思い出されますし、ウィスキーもアレヤコレヤ楽しいです。

ちなみに僕が勉強に励んでいた時代の話ですが、世界のお酒を種類で分類した場合、一番銘柄が多いのはワイン、次はウィスキーなんだそうな。
今は日本でも酒造は増加傾向にある気がするし、クラフトビールをちゃんと集計したらウィスキーよりビールのが多そうな気もしますが。
日本では規制緩和でクラフトビール増えましたし、そもそもドイツのビールってちゃんと銘柄がついてない代わりにあっちこっちでそれぞれのレシピで作ってる気がする。

んでよくある勘違いの話を手短に。

よくある勘違いとは、、、

アジアであちこちで飲めるどぶろくみたいな自家製酒は強い、とか、日本酒とかワインは強いとか残るとか、ウィスキーは怖いとかラムは飲みやすい、とか、上げると沢山なのですが、アルコール度数と製法で分けて飲み方とかも選んで理解の上で飲まないからだよねっていう話。

醸造酒→ストレートまたはソーダやフルーツ果汁で割るのが吉
蒸留酒→ストレートでも良いがロック、水割り、フルーツ果汁などで割るのが吉

なのですが、そういうのわからないで何でもストレートとかソーダとかで適当に飲むから誤解されて怖がられるんじゃないかねーと。
敵を知り、己を知れば100戦危うからず(でもない)ので、酒を知ると楽しく美味しく、うんちくなんかを興味深く聞きながらおしゃれに飲めると思うのでおすすめです。

またこの話の延長は飲みながら書いていこうかと思います。

おしまい

かなり久しぶりの酒カテゴリの記事。
こういう形での酒記事はそれはそれで良いなと思いました。

青春時代に仕入れた無駄な酒知識を現代の情報流通量で更に補完しつつこういう記事も書いていこうかな。あー無駄にシングルモルトの話をダラダラとしたい。

そうそう、先日別件で、錬金術の時代の話をちょろっとしていたのですが、醸造酒はうっかり混ざって発酵したものを飲んだら楽しかった、みたいな成り立ちのきがしますが、蒸留酒はいろんな物体をいろんないじり方してきた錬金術の流れでできてたらロマンですな。

ではまたー。

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