【農業日記】真夏の農作業における3つの課題と対策 〜水不足・熱中症・作業効率化について〜

異常な早さの梅雨明けと直面する課題

おはようございます、ハニマです。7月1日の朝、いつものように一原の畑に向かいました。今年は例年より早い梅雨明けとなり、農作業における様々な課題が浮き彫りになってきています。天気予報によると、今後2週間程度まとまった雨が降らない見込みで、作物の管理に大きな不安を感じています。

深刻な水不足への対応

まとまった雨が2週間近く降っていない状況で、畑の水不足が深刻化しています。一原の畑では、野菜の根元に細かく水を撒いたり、保湿のために草マルチで地表面を覆ったりと、できる限りの対策を講じています。

しかし、高台にある果樹園の方は給水設備がないため、より深刻な状況です。水の供給自体が困難で、限られた水資源をいかに効率的に使うかが大きな課題となっています。手持ちの水を持参して対応していますが、とても追いつかない状況です。

草刈り作業の現実と効率化の課題

この時期は草の成長が著しく、毎日の草刈り作業が欠かせません。今朝は6時半から約2時間かけて作業を行い、畑全体の半分程度の面積を処理できました。

現状の作業効率

実際の作業効率を計算してみると:

  • 1日2時間の作業で約4-5畝を処理可能
  • 毎日作業しても週20畝程度(2段分)
  • 丸1日かけても最大3段が限界

この作業効率では、畑全体のメンテナンスに相当な時間がかかってしまいます。特に夏場は草の成長が早く、刈ったそばから新しい草が生えてくるという状況です。

熱中症対策の課題と具体的な取り組み

今日は35度近くまで気温が上がる予報です。朝の時点で車の温度計が31度を示しており、2時頃までにはさらに数度上がることが予想されます。

現場での具体的な対策

  • 水分・塩分補給:1時間に1回は必ず水分補給、塩分も意識的に摂取
  • 作業時間の工夫:早朝からの作業開始で日中の暑さを避ける
  • 装備の改善:空調服の活用で体感温度を2-3度低下
  • 首周りの保護:タオルで首を保護して日焼けを防ぐ

しかし、これらの対策を講じても、午後2時以降は体力的な限界を感じることが多く、軽い頭痛やめまいを感じることもあります。30分ほど作業を続けると、休憩したくなる感覚が出てくるのが現実です。

装備の改善点

空調服については、まだ改善の余地があります。特に首の後ろ側に隙間ができて日焼けしてしまう問題があり、より完全な防護が必要だと感じています。実際に着用している人を見たことはありませんが、全身をカバーするタイプの服装の方が効果的かもしれません。

持続可能な農業を目指して

作業設計の見直し

開業1年目を迎え、作業の効率化と持続可能性について真剣に考える時期に来ています。特に以下の点に注目しています:

  • きつい作業を最小限に抑える作業設計
  • 効率的な畑の配置と管理方法
  • 体への負担を軽減する道具の導入検討
  • 適切な休憩スペースの確保

昨年8月から始めた農作業も、今年8月でようやく1年のサイクルを経験することになります。この経験を活かして、より効率的な作業方法を確立したいと考えています。

将来への展望と課題

70歳になっても続けられる農業を目指し、以下の取り組みを計画しています:

  • 作業補助具の導入:腰の負担軽減のため、良い道具への投資を検討
  • 休憩スペースの整備
  • 販路の拡大と安定化
  • 必要に応じた作業の外部委託

作業補助具については、14,000円程度の高品質なものが販売されていることを知っています。まずは5,000円程度の手頃なものから試してみて、使用感を確認してから本格的な投資を検討するつもりです。

周囲の環境と気づき

畑への移動中、炎天下でも自転車やジョギングをしている人を見かけます。農作業は細かい作業の連続で、時間当たりの発汗量は激しい運動よりも少ないとはいえ、長時間の作業となるため十分な注意が必要です。

特にランニングをする人の多くが膝を痛めているという印象があります。農業においても、膝や腰への負担は深刻な問題です。膝に対する対策も真剣に取り組む必要があると感じています。

まとめ:持続可能な農業への道

初年度の経験を通じて、農業における三大課題(水不足・熱中症・作業効率)が明確になってきました。これらの課題に対して、科学的なアプローチと実践的な対策を組み合わせながら、持続可能な農業の実現を目指していきたいと考えています。

今後は特に、作業設計の最適化と体への負担軽減を重点的に進めていく予定です。農業は確かに厳しい仕事ですが、適切な対策と工夫により、長く続けられる仕事にしていきたいと思います。

今日も暑くなりそうですが、安全第一で作業を進めていきます。皆さんも熱中症にはくれぐれも気をつけてください。それでは、今日も一日頑張りましょう。

※この記事は「はにまのこえにっき」ポッドキャストの音声を自動で文字起こし・記事化したものです。

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