今日は朝から雨の予報だったので、畑には行かず、車で運転免許の更新に来ています。年中無休、土日も含めて毎朝畑に行っている僕にとって、平日の朝に車で遠出するというのは久しぶりの感覚です。運転しながら喋っているので、そういう状況だと思って聞いてください。
住んでいるのは伊東市なんですが、これが静岡県の東部というカテゴリーに入るらしくて、そのために沼津市の運転免許センターまで来ました。住所変更はちゃんと済ませてあって、更新自体は伊東市内でもできるらしいんですけど、まあいろいろサボりがちだったので(サボりがちで、というやつです)、気づいたら伊豆半島の付け根まで来る羽目になっていました。沼津のあたりって、伊豆半島の入口みたいな扱いなんですね。まさかここまで来ないと更新できないとは。いや、正確には更新自体はできるんですけど、単に僕の想像力が足りなかっただけです。
こういうの、昔もありました。茨城のつくば市に住んでいた頃、簡単な手続きなら近所の警察署で済むのに、僕は免許の新規取り直しをやっていたので、道路を走る距離で70キロほど離れた水戸のセンターまで、トータル5回くらい通う羽目になったんですよね。あのときも大変だったなあと。まあ取り直しですからしょうがないんですけど。
ちなみに今回、途中で立ち寄って水やりだけはしていくつもりです。というのも、今ちょうど秋冬ものの育苗時期でして、種をまいて1週間弱、双葉がまだ1センチにも満たないような苗たちは、水が切れると即座に枯れてしまうんですよね。地面に根付いている作物なら1週間雨がなくても完全には枯れませんけど、それは生育ステージによる話です。草丈が50センチ、80センチ、1メートルを超えてくるような株なら2週間降らなくても耐えますけど、10センチ未満の子たちは2日に1回は水をやらないと厳しい。まして今の時期は日中35度ですから。キュウリなんかは根が浅いので毎日やらないとダメで、直近は毎日1時間から1時間半かけて全面に水をやっていました。ナスもよく水を吸います。しかもいくら与えても根腐れしないという謎の性質を持っていて、まあナスの実って200グラム、300グラム、大きいものだと500グラムありますけど、その中身のほとんどが水なわけですよ。80%くらいは水分じゃないかな。実を一つ取るからには、地下水だけじゃなくて上からもしっかり水を与えないといけない。だからこの時期はほとんど水やりに追われていた気がします。
で、話を戻すと、そんなに心配して立ち寄る予定なのに、今めちゃくちゃ晴れてるんですよね。天気予報が当たらなくて困ります。これは今後もたまに言うと思います。
免許の更新自体は当然やらなきゃいけないものなので、このタイミングでこなせてよかったです。ただ、いまだにゴールドじゃないのが辛いところで。一度ネズミ捕りに引っかかっているんですよ。あれはね、同乗者全員が怒ったレベルのやつでした。高速の料金所を通過した直後、「これから後ろの人もシートベルトしてくださいね」というまさにそのタイミングのところに、ネズミ捕りの人たちがずらっと待ち構えていて、はいアウトです、と。常識で考えたら、料金所を抜けた直後なんてこれからスピードを上げる場面ですし、ルールの目的論からすれば僕の行動は別に間違ってないと思うんですよ。でもルールはルールなので、やられたものはしょうがない。保険料も多少割高になりますし、なんだかなあという感じです。次回こそゴールドになれるように、余計なことに引っかからず暮らしていきたいと思います。
初めての夏を終えて、80点
こちらの地域で畑を始めて、まだ丸1年経っていません。とはいえ、季節はぐるっと一周したかなというところではあります。せっかくなので、初めての夏野菜の振り返りをしておきます。
キュウリは3月ごろに種まきから始めた株がもう終わりです。水をやっても肥料をやってもどんどん枯れていく、もうやる気がない、という状態。ナスは成功でした。ただ物量が足りないということを学習しました。種袋2つか3つぶんくらいから数万円売り上がっていて、これからも9月いっぱいは採れ続けます。ナスの栽培技術は今年かなり掴めた感覚があって、実が元気につくサイクルの理解が手触りとして残ったのが大きい。来年はナスを中心に据えて、なんとかナスだけで月10万円を目指していきたいと思っています。
枝豆は大成功でした。単価も取れるし、手間はかかるんですけど、自家消費でも大好きですし、近所にあげても喜ばれます。種袋2袋分くらいしかまいていないのに1万円以上売れたので、収益率で言えば非常に良かったです。1000円分の種から1万円生み出すみたいな話ですからね。これは来年も大規模にやりたい。
ミニトマトはちょっと失敗というか、ポテンシャル的に自分には合わないかもと思っています。ただ秋にも収穫時期があるので、9月下旬に期待しているところです。
葉物では空芯菜が優秀でした。7月から種まきを始めて、少しずつ株を増やしていって、今は2日に1回、4袋分くらい採れています。後からまいた株がこれから本気を出してくるので、9月いっぱいは販売できそう。葉物は日持ちしないぶん、自家消費すればスーパーで買わずに済むので、とても助かっています。生活できる水準の農業をやるなら、葉物の回転で稼ぐという選択は外せないと思っているので、これも修行のうちですね。
逆に読めなかったのがオクラです。思ったほど実がつかない。去年も一応まいたんですけど青虫にボロボロにされて、蝶々さんたちを恨んでいます(笑)。今年もテスト栽培くらいのつもりで、20株ほど間引きながら育てていますけど、この規模じゃ全然販売に回らないんだと体感しました。100株くらい育てないと売り物にならないのか、それとも単に僕の技術が足りないのか。まだ研究中です。シシトウは逆に優秀で、ほとんど何もしなくてもポロポロ採れました。100円か200円の苗から1000円、2000円以上になったんじゃないかな。ピーマンも同じで、放っておくとどんどん茂るので、収穫のときに枝ごとパチンと切って剪定を兼ねる、というナスのノリで完全に感覚でやっています。本来は主枝を決めて側枝から実を取って更新していくのが正しいらしいんですけど、勉強して時間をかけて剪定する対象には入れていなかったので、もう本当に感覚一発。それでも結構採れました。ピーマンは生で食べるのが大好きなので、楽しく自家消費しています。
今年から初めて農薬というものを買って使ってみました。自然栽培で植物の多様性を保てば、虫の被害もバランスが取れていくよ、とおっしゃる方はかなりいらっしゃいます。でも僕はそこまで悠長に構えていられないんですよね。会社もなくなってしまったし、農業を柱の一つに据えなければいけない、しかも時間がない。本来ならまだ社長をやっているはずで5年計画で考えていたところを、来年にはぼちぼち農業が柱になっている状態までたどり着かないといけない。なので試し試しですけど、農薬を使うと目を見張るほど違います。ナスの肌もキュウリも綺麗になります。ただ2週間もするとまた同じ虫たちに傷をつけられて、売り物にならないものが増えていくんですよ。僕はできるだけ使用量を抑えたいのでギリギリまで待つんですけど、そうすると必ず後手に回るんですよね。虫食いが増えてきたから仕方なく散布する、という感じで。これも経験を積めば、先手を打てるサイクルを見つけていけると思っていて、その修行をしているところです。使用量は説明書通りのフルではなくかなり抑えているので、カテゴリーとしては減農薬に当たるのかな。厳密にはデータを蓄積しないと認められないみたいですけど。肥料も与えすぎないようにしているので有機には当たりませんし、要はバランスを取ってやっているつもりです。生きている限り環境に多少のマイナスは与えているわけで、そこを受け入れながら模索している、という感じですね。
さて、こうして初年の夏を振り返ってみると、個人的には十分成功だったと言えます。売上は4月から始めてトータルまだ10万円いかないくらい、7月に3万6千円まで伸びて、8月も似たような水準です。これだけだと当然暮らしていけないんですけど、逆に言うと、売り場が1つしかないのに月3〜4万売れているわけですから、売り場があと2つあれば月10万、20万はいけるんだな、という学習にもなりました。物量を増やしていくなら少し遠隔の販売網を広げるのが絶対に必要になってくるので、次の課題は栽培から販売へ移ってくる。まだ見えている方法論がないので、しっかり事業として回している人に会いに行って勉強させてもらう、みたいなアクションも少しずつ取っていきたいところです。
秋冬は大根を1000本単位で、茎ブロッコリーを300本ほど、それにニンニクと玉ねぎで勝負します。エンドウ豆も品種を変えて再挑戦したい。去年はキヌサヤをやって失敗したんですけど、実もサヤも食べられるスナックエンドウのほうがいいなと結果的に思っています。失敗の原因は、伊豆の温暖さを舐めていたことでした。冬があまり寒くなりきらないので、寒い時期に育ちすぎてしまったんですよね。草丈が15〜20センチを超えると寒さに弱くなるので、後からビニールトンネルをかけてフォローすべきだったんですけど、支柱を先に立ててしまっていて、後からだと根を傷つけるので避けたかったんです。一人で広い畑をやっていると、どうしても先手先手で作業を進めたくなるんですよね。これも一つの経験ということで、来年こそは豆をちゃんと売っていきたいです。
初めての夏としては、80点くらいじゃないでしょうか。来年は来年でハードルが上がりますから、また80点を取れるかどうかは来年の話になりますけど。免許のほうも10年20年と続けて更新していくことになるわけで、農業も10年単位の勝負として仕掛けています。今日は帰り道であと1、2本喋っておこうと思うので、一旦この辺で。
※この記事はポッドキャスト音声データを元にClaudeが書き起こし、編集したものです。

