らいじんぐ2026

沼津の運転免許センターから帰る道すがら、久しぶりの長距離ドライブで、これを喋りながら書いています。畑で録っている音源も好きなんですけど、あっちは電車が走ったり虫の声がすごかったり、風の日は風の音しか入らなかったりで、まあそういう賑やかさも含めてやっていきたいとは思いつつ、たまにはこういう静かな車内で喋れる時間もいいものですね。

で、先日、毎年恒例のライジングサンロックフェスティバルに参戦するため北海道へ行ってきました。今回でたぶん15回目か16回目くらいじゃないでしょうか。数えたわけじゃないですけど、そのくらいは通っています。途中、生活保護以下の収入で海外事業を立ち上げていた時代があって、そのあたりで1、2回は泣く泣く休んでいるはずなので、正確には数えづらいんですけどね。仙台に行くより金も時間もかかるフェスなので、行けない年は本当に行けなかったわけです。

ここ6年くらいは、基本的にソロ参戦です。その前は違いました。ライブステージ繋がりのフェス仲間がいて、多いときは5、6人。前日に現地入りして居酒屋で飲んで、あれ見たいこれ見たいと言い合って、当日は早朝に集まってテント村を作って、一緒に遊ぶ。そういう時代があったんですよね。ただ、あの輪の中心にいたのは僕じゃなくて、僕は加えてもらっていた側でした。

40も半ばになると、もう誰もフェスに行っていません。結婚、出産、子育てが人生のど真ん中にどんとくる時期にみんな差し掛かった、というのが大きいんでしょうね。今どき東京近郊では結婚も出産もマジョリティとは言い切れないので、たまたまそういうライフステージになった人が半分くらい、という感覚ですけど、それでも子供が1歳2歳のうちはフェスなんて出かけられないですからね。(3歳4歳から連れてくる家族はよく見ます。小学校に上がる頃にはもういっぱいいますね。)

この、フェス会場の人口分布って面白くて、中高生くらいの年代がすっぽり抜けるんですよ。キャラクターグッズから一度離れる時期というか、要は中二病ってやつですよね。それが二十歳を過ぎるとバイトで自分の金を持ち始めて、仲間とわーっと戻ってくる。だから会場は子連れ家族と二十歳以上ばかりで、中高生だけがいない。これはこれで別で一本喋りたいくらいの話なんですけど、今日は先に進みます。

で、今年は珍しく、そのフェス仲間の中でも僕の友達と言える一人が来てくれて、久しぶりに二人ライジングサンでした。ソロが続いていた身としては、これがまず一つの思い出ですね。北海道は遠いので、なかなかみんな来ないんですよ。

そろそろ卒業かな、という感覚

肝心のフェスそのものの感想を先に言ってしまうと、そろそろ卒業かな、というのが正直なところでした。仙台のときに感じたのと同じ感覚です。印象に残ったバンドが、あんまりいませんでした。

よかったのは、久しぶりにスペシャルアザーズを見られたこと。あと向井秀徳が相変わらず面白かったですね。ポテサラ、ポテサラ。(知らない人には何のことかさっぱりだと思いますけど、あれです。)本当はあのちゃんも見たかったんですけど、向井秀徳が面白すぎて動けなくて、行けませんでした。時間が被ると、どっちかしか取れないんですよね。

あとは顔出しをあまりしないタイプの人たちがいっぱい出ていました。ニコ生あたりから出てきて、代表格は米津玄師みたいな、あの系譜の人たち。見ましたけど、そんなに刺さらなかったです。ブンブンサテライツの名義でTREKKIEなんとかが出ていて、これは見たかったんですけど、2日目の夜中3時で、体力が続かず遠くで寝ていました。ブンブンサテライツやってるなあ、と思いながら寝ていたわけです。

若手だとネルケ(発音が合ってるか自信ないですけど)は見ていて楽しかったですね。あと黒夢も見ました。清春がよく喋るのは有名な話ですけど、懐かしい曲もたくさんあって、そこそこ楽しめました。Vaundyも一応見たんですけど、あれは綺麗すぎるんですよね。曲は好きですよ。ただ、ロックってもっと汚いものというか、わざわざステージ前まで行こうとは思わないな、という感じでした。

まあこうやっていっぱい見て、そんなに新しく突き刺さるものはなかった、というのが総括です。ただ、あの空間そのものはピースフルで、心の平穏に繋がるんですよ。だからフェスという場自体には今後も行きたい。ただ、ライジングサンのような超ハイコストなやつに気合いを入れて行く、という感覚は、正直なくなってきたのかもしれません。

畑がある暮らしと、フェスとの折り合い

もう一つ、行くか行かないかを左右する現実的な理由が畑です。今、仕事のほうもいろいろ問題を抱えていますし、何より畑を1週間空けるというのが、やってみて思ったより重いんですよ。

今回は結果として壊滅的にはなりませんでした。ただそれは運がよかっただけで、僕がいない間ほとんど雨だったんですよね。この目くらましみたいな巡り合わせに助けられただけで、天気予報の出方が違えば、日帰りも農ビ不在も効かない畑は丸々やられていたはずです。ナスは復活してくれるかもしれませんが、1か月くらいはチンってなって、片付けて次いくか、という話になります。想像に難くないですよね。

だから来年また本当にライジングサンに行くかは、今のところわからないです。もし夏作物を8月の猛暑具合を見ながらある程度切り上げる、という策をうまく見出せたなら、話は変わってきます。もう2週間くらい畑を空けて草ボーボーにする覚悟を決めて、釧路の一号農家に遊びに行くくらいの気持ちで北海道に行くのなら、ライジングサンもアリかな、というくらいの温度感です。

で、これからの理想を言うと、車でちょっと行けるような、こぢんまりしたフェスを年に何回か、というのが今の気分に合っている気がします。静岡県内の広場で有名バンドが1個出てるみたいなやつとか、あと朝霧JAMね。あれいいんですよ。有名というか、かなりマニアックな人たちしか出ていないんですけど、逆にそれが音楽の懐の広さを感じさせてくれる。知らない人が知らない音楽をやってるなあ、と思いながらビールを飲んで眺める時間。ふもとっぱらでのキャンプがガチって感じなのも込みで、あれは実は結構好きなんですよね。(何を見たかはあんまり覚えて帰らないんですけど。)

ロッキンとかスイートラブシャワーみたいな都市型は、実は一回も行っていません。ああいう場にしか出ないタイプの人っているじゃないですか。スピッツとかね。結構出ているはずなのに、僕が行くようなキャンプ系のフェスにはだいたい出ない。90年代終盤のトップロックシーンを作った人たちって、そういうところがある気がします。だから、そういう人たちが出るやつもたまには行きたいなとは思っています。誰かが誘ってくれれば、大きいフェスにも行きますしね。

それでも札幌は好きです。今年は、去年間違えて北海道大学の博物館に入ってしまったアイヌ民族資料を、ようやく本来の目的地で見られました。(正しくは北大が管理している植物園の中に資料館があるんですね。去年は完全に場所を取り違えていました。)これが見られただけで大満足で、札幌は街だけでもまだいくらでも楽しめるので、一回行くくらいなら本当に楽しい限りではあるんですよね。来年以降どうなるやら。

今ちょうど伊東駅前を通過するところで、今日のロングドライブはこの辺でおしまいです。3本も喋れて満足しました。編集を頑張るのも大事ですけど、声を張るのもやっぱり大事で、この3本は過去一で声を張っています。環境音に負けないように喋らないと、編集にも限界がありますからね。

※この記事はポッドキャスト音声データを元にClaudeが書き起こし、編集したものです。

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