ボイシーに広告配信がついに開始
こんにちは、はにまです。今回は長距離ドライブの途中で聞いたボイシーの話から、プラットフォームの収益化について考えてみたいと思います。
ボイシーといえば、これまで**ほぼ広告なし**でサービスを提供してきたプラットフォームですよね。個別の実験的な取り組みで広告が入っていた時期もあったようですが、基本的には広告に頼らない運営を続けてきました。ところが、緒方社長のボイシーで発表されたのが、**ついに広告配信を開始する**という話だったんです。
この発表を聞いて、いろいろと考えることがあったので、今回はその内容について詳しく語っていきたいと思います。まず最初に言っておきたいのは、僕自身は**広告をそこまで嫌うべきではない**と思っているタイプなんですよね。もちろん詐欺広告は論外ですし、不快な画像でアテンションを引くような悪質なものは嫌いです。でも、ナショナルブランドの真っ当な広告なら、衣装も企画も凝っていて、時には炎上することもありますが、そこまで目くじらを立てることもないでしょう。
広告炎上の実例から見る過剰反応
実際に炎上した広告の例として、カップヌードルかどん兵衛だったと思うんですが、アニメーションを使った広告がありました。20代男性版と女性版があって、女性版の方が「性的な表現がきつい」として炎上したんです。でも僕は「そんなわけないだろう」と思って、わざわざそのCMだけを見に行ったんですよね。
結果はどうだったかというと、**まったく性的な表現なんてありませんでした**。ただ一人暮らしの女の子が、おしゃれな日常の一幕として商品を食べているだけ。「性的だって言ってるお前が性的だよ」というレベルの、普通の映像でした。これは完全にイチャモンでしょう。もし男性にそのエロさが届いていないなら、全然エロくないということになりますからね。
こういった例を見ていると、**近年のネット広告への過剰な嫌悪感**というのも感じます。確かにネット広告にはモラル的な問題があるものも多いですし、特にミクシーの時代なんかはひどいものがたくさんありました。ティーンズラブ系の漫画広告で、ファンタジーな状態になっている広告とか、今でも男性向けのターゲティング広告で戦場的なものが出てくることもあります。
広告配信の仕組みと個人の責任
でも、そういった広告が表示されるのは、**その人がそういう人間だから**なんですよね。広告配信システムは鏡のようなもので、その人の行動履歴や属性に基づいて配信されています。僕の場合、TwitterやYouTubeでは**AGA(男性型脱毛症)の広告**がバンバン出てきます。40代男性という属性がバレバレなので当然ですね。
ちなみに、申し訳ないですが僕はすでにAGA治療薬を使っています。というのも、**男性の頭髪の完全体は坊主だと思っている**んです。いずれ坊主にしたいんですが、仕事の都合もあって踏ん切りがつかない期間を10年くらい過ごしています。坊主や薄毛になるまでの途中経過が見苦しいと思っているので、現在は毛を生やす方法で対処しているというわけです。いずれはしっかり禿頭になりたいと思っていますけどね。
話が逸れましたが、YouTubeの広告はだいぶマシになりましたよね。でもX(旧Twitter)上のAGA広告の映像は、少々不快なものが多くて地道にブロックしています。このように、**広告配信システムの裏側やアルゴリズムを理解していると、冷静に受け取れる**という側面もあるかもしれません。
ボイシーの広告戦略とコンテンツ重視の姿勢
さて、本題のボイシーの広告配信についてです。今回導入される広告は、**音声広告と動画広告**の両方があるということでした。ただし、画面を見ているわけがないということは当然理解されていて、動画広告の方はそれほど期待していないという話でした。
音声広告の方は、再生の冒頭に挿入されることもあるようですが、**コンテンツ体験を下げないように最大限配慮する**ということでした。さらに興味深いのは、広告自体のクリエイティブについてです。**ボイスドラマ形式**などの様々な形式で、コンテンツとしても楽しめるような、ブランドリフトする企業や商品・サービスに親しみが湧くような、しっかり作り込んだものを提供していくという表明でした。
これは本当にボイシーらしいアプローチだと思います。単純に広告を流すのではなく、**コンテンツとして価値のある広告**を作っていこうという姿勢ですからね。これは楽しみです。
広告主専用チャンネルという新しい試み
さらに面白いのは、**広告主のチャンネルを開設して、広告だけを流す**というチャンネルを作るという話もありました。これは本当に面白いアプローチですね。広告自体をコンテンツとして楽しんでもらおうという発想は、従来の広告配信とは一線を画しています。
ボイシープラスと課金モデルの課題
一方で、**どうしても広告に触れるのは嫌だ**という人もいるでしょう。そのために「ボイシープラス」という月額課金サービスを開始するという発表もありました。詳細は未定ということでしたが、広告除去のためだけではないという話でした。
これは、GoogleやSpotifyなど、どこのプラットフォーマーもやっている手法ですね。**広告除去するためには課金してください、課金すると広告除去以外にも高性能な機能が提供されます**というプレミアムモデルです。現在主流なのはNetflixやYouTubeプレミアムでしょうか。このスタイルで荒稼ぎしているプラットフォームは多いです。
Googleのビジネスモデルとの矛盾
ここで一つ興味深い指摘があります。YouTubeプレミアムに対して「**広告を邪魔者として扱っているのは、Googleのビジネスモデルとバッティングしているのではないか**」という意見があるんです。
Googleは基本的に90%くらいの売上を広告で稼いでいる会社です。最近はYouTubeが強いので比率は下がっているかもしれませんが、大部分の売上・利益を広告で稼いでいることに変わりはありません。その会社が「**広告って邪魔ですよね、消せますよ**」というサービスを出すのは、広告主との関係構築上、本当に大丈夫なのでしょうか。
これは確かにその通りだなと思いました。そして、**今回のボイシーの件にも同じことが言える**だろうなという感想を持ちました。相当議論は尽くしていると思うので、そんな話も含めて企画されていると思いますが、興味深い矛盾ですよね。
Spotifyの成功事例から学ぶ広告戦略
Spotifyの話も参考になります。Spotifyも**プレミアムで課金すると広告が除去できる**システムです。さらに、順番通りに楽曲を聴けたり、ローカルでも聴ける(事前ダウンロード)機能なども提供しています。
これは本当に勘弁してほしいんですが、**自分の思った通りの順番でコンテンツが流れない**んですよね。アルバムの1曲目をポチッと押したら、そのまま最後まで流してほしいのに、基本的にシャッフルするんです。YouTubeに至っては、課金してもそうらしいです。僕は一つのチャンネルの動画を一から全部、順番に見たいんですが、飛ぶし、違うチャンネルの動画が流れるし、本当に不愉快なユーザー体験だなと思って暮らしています。
Spotifyの広告が面白すぎて課金できない現象
Spotifyについて、5、6年前だと思いますが、**「Spotifyの広告が面白すぎて課金できない」**と言っている人がいたんですよね。面白すぎるまでは言わないですが、実際当時のSpotify広告は面白かったんです。普通にコンテンツとして聞けちゃうレベルでした。
現在も音楽を聞く時は広告が流れますが、そこまで不快ではありません。**センスのいい広告を作って配信してくれる**し、クライアントがついていない時はSpotifyの自社広告ばかり流れます。広告主がついている場合でも、プチドラマみたいな感じで制作してくれているので、十分聞くに耐える広告です。
この「**Spotifyの広告が面白いから課金しない・できない**」という話がプチバズした瞬間があったんです。本当にそうだなと思いました。**ボイシーもなんならそうなるんじゃないか**と思っています。むしろ広告が流れて嬉しい、それで広告主のブランドリフトが実現されれば、価値があるということになりますからね。
ボイシープラスの成功可能性と課題
緒方さんは究極的には**広告を配信したいんじゃなくて、ボイシープラスという課金サービスを享受してほしい**ということをおっしゃっていました。月額990円ということですが、**これは難しいかもしれない**なと思っています。
もちろん、つける特典はたくさんあるでしょう。ボイシーはSpotifyと違って、**パーソナリティのリクルーティングも独自にやっている**し、ある種コミュニティ化してきています。コミュニティとして成立して、それがネットワーク効果を生んでいる状態です。つまり、**ユーザーが増えれば増えるほど、パーソナリティが増えたり質が向上したりして、それによってまたユーザーが増える**という正のスパイラルで、ずっと上がってきたサービスだと思います。
戦略はめちゃくちゃ当たってよかったですね。僕は本当に古参のボイシーユーザーなので、よかったなと思っていますし、応援しています。
パーソナリティを活用した差別化戦略
**ボイシーが打てる最強の手は、パーソナリティを使うこと**だと思うんですよね。なので、**ボイシープラスに加入していないと聞けないエピソードがある**とか、そういった機能があればかなりユーザーがつくかなとは思います。
現在すでに**パーソナリティごとにプレミアム放送**という月額課金や個別課金でのエピソード販売もできるようになっています。かなり頑張ってアイディアを出して、素晴らしいなと思います。いろいろとできているという中で、**ボイシープラスについては広告除去という目的ではおそらく売れないだろう**なと思います。
そこにはちょっとした矛盾があるんですよね。彼らも絶対気づいているので、イベントを仕込んだり、いろんなことを今後仕込んで伸ばしていくと思います。でも**最初は苦戦するだろう**なというのが僕の想像です。一旦半年から1年、折れずに頑張ってくれるといいなと思って応援しています。
プラットフォームの収益化における本質的な課題
今回のボイシーの取り組みを見ていて思うのは、**プラットフォームの収益化における本質的な課題**です。広告を嫌がるユーザーがいる一方で、広告収入でサービスを支えなければならないという矛盾。そして、広告除去のための課金サービスを提供することで、広告主との関係に影響が出る可能性もあります。
でも、ボイシーのアプローチは他のプラットフォームとは一線を画しています。**コンテンツとして価値のある広告を作る**という姿勢、**パーソナリティという独自の資産を活用する**という戦略、**コミュニティとしてのネットワーク効果**を活かした差別化。これらは他のプラットフォームにはない強みです。
そんな簡単に行き詰まるサービスでもない気がするので、それほど心配する必要はないかもしれませんが、頑張ってほしいですね。**音声コンテンツの可能性を広げる**という意味でも、ボイシーの取り組みは注目に値します。
広告とコンテンツの境界線が曖昧になっていく中で、**どのようにユーザー体験を向上させながら収益化を図るか**というのは、すべてのプラットフォームが直面している課題です。ボイシーの挑戦が成功することを期待しています。
※この記事はポッドキャスト音声データを元にClaudeが書き起こし、編集したものです。
