強い言葉を使って煽る広告が消えないのは、それに興味を惹かれてコンバージョンする方がいるからなわけなんですが、個人的にはもうそろそろみんなアップデートしてほしいなあと思っています。
もちろん僕が中年なので強い広告に辟易としているからであったり、強い言葉で煽られてコンバージョンしようかと思ったけどよくよく見ていくと全然ニーズに刺さってなかったとか、諸々の経験によって強い煽り広告に触れた瞬間にリジェクト処理が走るようになっている、というのもあると思います。
ただ、巨人の方に乗るというように、若い世代にも徐々にではあると思いますがそのような思考や無駄な負荷をかけてくる強いメッセージに対する回避率UP効果が、僕が若者だった頃より上がっていると考えるほうが自然ではないかなと思います。
まあ、なぜこれを仕事中に書いているかと言うと、そういうものに今しがた触れて、あーまだやってるんだね、と思ったからでありまして、具体例を一つ。
いわく
見落としがちな採用戦略の基本|採用に失敗する中小零細企業に足りていない観点とは?
どこかのメール広告
との。
この中で個人的に一番強くてあらっぽいなと思うフレーズは
「採用に失敗する中小零細企業」
です。
僕自身中小企業経営者だからこのワードが目に飛び込んできたというのはまずあるので、その点は良いのですが、僕が思うに以下の2点があらくて意味がないなと思ってしまうのです。
1.「採用に失敗」
採用に携わったことがある方であれば、経営者でなくとも、そもそも採用の成功と失敗の定義とは。というのは考えたことがあるのではないでしょうか。(ザ大企業で採用人数がKPIの場合を除く)
自社に興味を持っていただき、入社していただいた=採用成功 というのが以下に短絡的であるか、考えたことがない人はちょっと修行し直したほうが良いかと思います。
入社いただいても3ヶ月で退職、や、3年いるけど残念ながらあまり活躍できていない、なんなら社内に毒気を振りまいてしまう、なんてことも多々あるのが採用、人事というものですよね。
採用に失敗ってなんだよ、そんな雑な言葉で人の気をひこうとする時点で信用ならんな。となるわけです。
2.中小零細企業
こちらもそうですね、ターゲットを広く取ったり、できるだけ短い時間で思考負荷なく気を引くためにこうなのでしょうが、(僕もコピーを書いたりなどはしますので意味としてはわかるのですが)中小零細企業と言っても日本全体に300万社はあると言われており、その従業員数の上下たるや0人〜100人などとんでもないばらつきがあると思います。
もちろん僕がやっているIT土方事業では100人もいたら中堅超えてIPOやまとまったイグジットも?みたいな規模感なので、業種業態にも大きく左右されます。
一方で工場や人海戦術系事業モデルなら100人でも大企業とは呼びませんね。
そんな網掛けの仕方だとちょっと、、だめなんじゃないかなと思うわけです。
おしまい
途中でもはたと思い出しましたが自分でもたまにコピーを書きますので、身につまされるというやつですが、強い言葉、音、映像などを使いすぎると現代人にはかえって刺さりにくいのではないかなあと常々思っている次第です。
もうちょっとこう、誠実さや実質しっかり実利があるよなどのメッセージを淡々と適時に伝える、みたいな方が良いのではないかなと。
ラジオ日経を毎日聞いていますが、あれの最後の広告もとにかくうるさいので飛ばしてしまうことが多く、これ完全に逆効果だよなあと思っていたりします。
ではまた〜
アイキャッチはどこぞの寺院の庭園。こういうそこはかとなさが大事笑
あと、アイキャッチ毎回やるのめんどくなってきたのでデフォルト画像設定を近々します。