伊坂幸太郎の魔王を読みました。

どうも。ランチタイムに読書をしたりしなかったりしています。はにまです。

小説を読んだのはどれくらいぶりか忘れましたが、近年は学習コンテンツを優先的に消化していたので、久しぶりにthe小説。
一個前は「ベロニカは死ぬことにした」だったかなあ。1年は経ってるな。

書き出しから感動

わかりやすさ、伝えたいことありきではない書き出しからしてぐっと来ました。
ある意味、世界に引きずり込むためには最適な書き出しだったのだろうなー、、、などと分析しつつ、結構感動しました。
改めて新鮮。

腰が曲がった男だった。

ですよ。書き出し。
誰の視線で書かれているのか、見えているのか、回想しているのか全然わからん。笑

なんか最近意識高いのばっか読み聞きしていたので、こんな意味不明な書き方をされて一気に引き込まれてしまいました。

ちょっとファンタジーなところが良い。

伊坂幸太郎の作品はちょっとファンタジーなところが好きなんですよね。
案山子が謎のシステムで意思を持って喋ったりとか。

今回読んだ魔王も、勝者のいない能力バトルという感じでした。

ネタバレ過ぎないように軽く上げると

  • 他人に任意の言葉を喋らせる能力
  • じゃんけんに絶対勝つ能力
  • 脳溢血で人を殺せる能力

が明示的に描かれていた能力ですが、明示的には描いていないものの、この人も能力者では、という人物が複数登場します。

能力バトルと書いたので、少年ジャンプなノリかと思われてしまうかもしれませんが、バチバチ直接対決しているわけではありません。
それぞれが社会システムの中で、自分のイデオロギーを守るために能力を使っていく姿が描かれている、という印象です。

この空気感もすごく良かったです。

弟くんはことを成したのかなあ。。心配だ。

読み切るのが惜しかった

正直この感覚は初めてでした。

ランチタイムにちまちま読み進めるスタイルを取っているので、数時間で一気に読むのではなく、何日もかけてゆっくり世界観を楽しみました。

Kindleで読んでおりまして、残りXX%の表示が常時あるのですが、99%まで読み進めたある日、まだ時間があったにもかかわらず、アプリを閉じました。。
読み終わってしまうのが寂しかったので。

こんな感覚になったのは初めてで、小説はやっぱりいいもんだなあと思いましたとさ。

おしまい

ほんとに楽しめたのでまた文学作品は嗜んでいきたいと思います。
なお、作中に宮沢賢治作品が引用されており、そちらにも興味を持ちつつ、オーディオブックでいくつか消化しておりました。

オーディオブックだとイマイチ入ってこなかったし、作中に登場した重要な作品はまだ見つけていないので、紙の本でもあたってみようかな。

次はまた意識高い方に戻って、ついにサピエンス全史にでも手を出してみようかな。。

ではまたー。

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